許さない。

モノノ怪」化猫・序の幕。
ついに最終エピソード、そして最後の最後で個人的に好きな近代が舞台とは。
時を超越しているのか、はたまた長生きなだけなのか薬売り…。


とある地下鉄路線の開通式、民衆がそれを祝っている中に一人浮いた姿の薬売りは居た。多くの人々を乗せ、記念すべき第一号列車が出発する。
身なりは違えど旧化猫の登場人物と似た面子、さらに物の怪によって一つの空間に閉じ込められる流れ。子々孫々続く化猫の祟り的な話かと思ったけど違うようだ。今までと比べると三話構成ながらテンポは早い、内容を詰めた故?時代を表してかエキストラがマネキンだったり、列車の上を過ぎ去る線路灯が猫の目を彷彿、と演出がニクイ。
車両緊急停止、勝手に走行する奇怪な現象が起こり、早くも市長が物の怪の餌食に。


何の因果か、とらわれ集まった七人。陸橋から落ち列車に轢かれた女性記者との繋がりは?
そして牛乳配達の少年にしか見えていない猫を抱いた女性…居てはいけない客を乗せ、一体何処へ行くのか。列車と共に物の怪の為業は進み、二の幕へ。


鵺・後編レビュー / 化猫・二の幕レビュー


モノノ怪 伍之巻 「化猫」