本編前の『SW EP3』の予告編にしばらく心奪われたが、気を取り直し観る。
キャスティングは成功やね。
ソフィー(倍賞千恵子)と荒地の魔女(美輪明宏)の掛け合いシーンは
周囲との温度差が滑稽で笑える。
カルシファーの我修院達也やマルクルの神木隆之介もなかなかの演技してるねぇ。
やはりというか特にマルクルは今回"萌え"対象。(笑)
「待たれよ」…イイじゃん。
ただ大泉洋は出番少なすぎ…、ちょっと残念。
まあ、唯一気になってたハウルのセリフがギリ耐えられる位の少なさだったのが救いだったか。(爆)
年のせいか*1、千と千尋からおとぎ話的というかかなり叙情詩的になってる。
精霊や魔法の描写はキレイな映像なんだけど、野郎にはちょっととっつきにくい?
前回ネズミ坊が受けたからか、小動物的サブキャラの出番も多め。
前評判で今までの作品の毛色とはちょっと違うとか言われてたけど、
宮崎監督のジブリ作品である事は間違いないと自分は感じた。
ファンタジーの話なんだから細かい事を突っ込むのはナンセンスだろうし、
期待してる人にはそれ相応のとっても楽しめる作品。
でこれは監督が独自に昇華させたのだから、
新たに原作は読もうとは思わんな。
自分の中でのハウルの動く城はこれで完結。
ちなみに数日前にTV版予告編でのあるシーン*2は何て言ってるんだろうと内輪で話題に。
「"髪染める色間違えたー!"じゃねぇの?ハハハー」とか言ったけど
あながち間違いではなかったな。(笑)
以下は少し話の流れに触れマス。
かなり魔法が万能である世界、だけど人の心が魔法に打ち勝つ世界。
戦争がかなり身近に描かれてたがそれはそれ。
先述の魔法の力が完璧なまでにソフィーらを守り、危機感はあまりない。
そしてラブロマンスとはいうものの、たまに突飛な感じで互いの感情が描かれるので
ラブストーリーとしてくくるのはどうかと。
女の子の一目惚れ?から始まる恋愛モノの王道はいってるか。
自分に自信は無いが、内面は強い女性(ソフィー)が
おばあちゃんになる呪いという逆に言えば"武器"になるものを手に入れ、
忌み嫌われるハウルの城に乗り込むのは必然の道理なんだろうな。
対してハウルは強い力を持つが心のない弱い存在、
動く城の中でだけ本音を吐露し、やはりソフィーの存在が必要だったのだと思う。
ああ、結局それが愛なのね…としみじみ想う自分。(笑)
ただ、前作でもそうだったけど妙に説教臭さがチラホラ垣間見えるんだよね。
今回は例えば荒地の魔女をソフィーが世話する所。
今の子供(そしてその親)にとってどういう躾が出来るのか分からないが、
いちいちウルサイと。(笑)
押し付けがましくて余計、なんて自分は思う世代なのよ。
あとはナウシカに出てきそうな飛行艦がちょくちょく出てきて妙にテンション上がったり。
そういやあの動く城は戦争に全く関わらなかったなー、砲台のようなもの付いてたから参戦すんのかと思ってた。
あくまでハウルの住処というワケだ。