あなたが眠る場所へ帰ろう。 by 直太朗

帰省中に観た実写映画は『フォーン・ブース』と『半落ち』。
前者はレンタルDVD、後者は地元の市民会館。
どちらも自分としてはアタリ

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フォーン・ブース
自分の好きな俳優コリン・ファレル主演のサスペンス。
舞台になるのはニューヨークの公衆電話のある街角ただ一つ。
電話を切れば頭を狙い撃ちされる恐怖、そして警察には銃を持った殺人犯と誤解され、散々な目に遭うコリン
欺瞞に満ちた男が必死になり、プライドを捨てる様は小気味良いな。
歪んだ正義感で人間が人間に罰を下すという設定はよくある話だが、
電話で自分の頭を狙ってる犯人と会話するという構図は面白い。


ちなみに今話題の『24-twenty four-』のキーファー・サザーランド
何げに出てたりする。


半落ち
地元が舞台だって事を観た時に初めて知った。
だからこんな時期に市民会館でやってたんだな。


豪華な役者陣の素晴らしい演技もさることながら、
物語の軸である刑事・梶の自首までの空白の2日間の行動が気になってくる。
刑事の柴田恭兵新聞記者鶴田真由らが事件の謎を解明していく過程が古臭いのは否めないが、
彼らそして何よりも妻を殺した刑事、寺尾聰の心情がよく伝わってくるのは確か。
ラストの法廷シーンではつい涙をポロポロと流してしまった。
その後もいくつか泣き所があるので、
泣いちゃ拭って、また泣いちゃ拭う。
しかし映画版ではなぜか原作にはある物語上重要なポイントが抜け落ちており、
少々分かりずらくなっている。
それを知ってるのと知らないのとじゃ全然感情移入の度合いが違うと思う。
原作は絶対読めって事なのか?


どうしようもない状況下で苦しみを断ち切りそこで終わらせるか、
それとも苦しみながらも打開策を模索し続けるか…。
どちらが正しいのかなんて誰にもわからない。
ただどちらの道を選んだとしても、その人にとっての"正しい道"になる気がする。
「誰の為に生きている?」
愛する人の為でも自分の為でもいい。
生きる事がどれだけ辛くて大変か…そんな事を思わせてくれる作品。


ま、自分は今生きてる事に苦痛を感じるほど人生経験豊富ではないけど。


フォーン・ブース [DVD] 半落ち [DVD]
フォーン・ブース - goo 映画
半落ち - goo 映画

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『風林高』とかいう韓国映画も親が借りてて
非常に気になってたが、時間がなかった。
あの『火山高』関連?と思いきや全く関係ないらしい。