返却。

江戸時代に起きた出来事について様々な説を引用し、歴史に埋もれた真相に迫る。見世物や講談・落語で面白く脚色されていく内に事実とかけ離れていく、という話。
吉良上野介義央は本当は名君で、浅野内匠頭長矩は神経衰弱的なノイローゼだったという説や、日本がオランダやイギリスを差し置いてドイツ医学を採用したのは、各派の顔を立てるために妥協の結果だった等、面白い内容だった。


物語 江戸の事件史 (中公文庫)