こんな日は思い出す。

小学生の時だった気がする、今日みたいなジメジメ雨が降る6月のこと。
玄関を開けると目の前に体長15cm以上はあるウシガエルが雨宿りをしていた。
面白がってつついたりしてみたが、蛙としての意地か、
はたまた単に動きたくなかったのか、全く無反応でずっと曇り空を見つめていた。
しかし蛙が雨宿りとはなかなか面白いヤツだ。
飼いたくてもこのバカデカさではそんなわけにもいかず、
微動だにしないのでさすがに飽き、放置していたらいつの間にかいなくなっていた。


それから一年後、6月の雨の日…再び同じ場所にウシガエルが!
おそらくヤツだろう。去年みたく空を見上げていた。
そしてまたしばらくしたら姿を消していた。
あいつを見たのはそれが最後だった。


平均寿命は10年以上というから、
あのウシガエル、まだ生きてるだろうか…?
今日もしかしたら実家ではあいつが雨宿りしていたのかもしれないな。


そう、あの日のあいつのように今日自分は曇り空を見上げていた。
何を思うでもなく。


…あ!オチてねぇ!!
ま、今日はこれで(笑)。